駅頭での市職員に対する圧力行為に対する一般質問

~3月1日(木)三宅桂子市議(市民共生の会)~


※ネット中継の音声をききとってリライトしたものです。
聞き逃しや誤字など、ご容赦ください。
議会事務局によると、正式な議事録は数ヶ月後に出るとのこと。


三宅桂子議員
 こんにちは。市民共生の会、三宅桂子です。
 まず、市民生活を守るとは、街頭市民活動への不当な指導について、でございます。
 先番議員から、システムエラーやヒューマンエラーにどう対応するかと質疑がありまして、ああそうそうそう、と思いながらきいておりました。トータルで最後まで質疑させていただいて、どういうことかわかっていただけるといいなと思います。
 安心できる市民生活を守るための条例であるはずの客引き等防止条例ですが、市民に対して大変残念な権利侵害が起きてしまったことは、えー、昨日、先番議員の質疑でもおわかりいただけたかと思います。昨年12月の、市民安全推進課による事案に続き、本年2月には、道路管理課の職員による市民への声かけ事案については、当該市民団体を狙ったものではないとしても、団体側からしてみると、自分たちの主張を邪魔するためにパトロールと称して絡んできたと思われても仕方がない結果を生んでしまっています。
 まず、当該団体との間になぜ、市職員による権利侵害が起きてしまったのか。市民安全推進課、道路管理課、それぞれの立場からご説明いただきたいと思います。

市民生活部長
 平成29年6月、平成29年12月6日水曜日、午前7時30分ごろ、えー、客引き行為の巡回指導中の市民安全推進課職員が、JR船橋駅交番前にて、居酒屋の客引きと思われる者を発見をいたしました。居酒屋のチラシ配りを、通行の妨げになっていたため、職員は何度か通行の妨げにならないように注意をしましたが、その場を、退かずとどまっていたため、職員は思わず、「道路使用許可をとっているのか」と尋ねてしまいました。そのとき相手方から、近くでチラシ配りを行なっていた他の人を指さして、「あの人はとっているのか」と訊かれたため、とっさに近くでチラシを配りをおこなっていました市民団体の方にも尋ねてしまったものです。本条例では、相手方を特定しないチラシ配布や、市民活動等の営利を目的としない活動は規制対象外であること。また、客引き行為とは別に、道路使用許可の要否につきましても、道路交通法上の問題でありますので、道路使用許可について質問してしまったことや、交番に確認に行った行為は、現場での極度の緊張による冷静な判断を欠いてしまったということでございます。以上でございます。

(再度登壇。「大丈夫かよ」の声)

失礼しました。日時のところで平成29年12月6日水曜日、午後7時30分というところを、午前7時30分と申してしまいました。訂正してお詫びを申し上げます。

道路部長
 先番議員にもご答弁いたしましたが、平成30年2月6日、業務終了後の午後7時30分ごろ、道路管理課の職員が帰宅経路であるJR船橋駅の南口広場に通りかかった際、交番横の舗道上においてギターなどの楽器を使った演奏を目撃いたしました。同職員は普段の業務のなかで、路上の販売行為や、路上の演奏行為などは、一般の交通の妨げになるため、警察官同行のもとに船橋駅周辺を通常2人以上の複数人で月に4回程度、パトロールをしております。このようなことから、同職員が駅前交番に立ち寄り、警察官とともに、演奏を行なっている団体に、路上での演奏行為はやめていただきたい旨、注意をいたしましたところ、同団体からは、これは政治活動であることを伝えられ、本人予測していなかったことや、えー、撮影をされたことから、ど、動揺し、的確な対応がとれませんでした。このため同職員は係長に連絡を入れ、同係長が現場にて対応し、迷惑をおかけしたことをお詫びいたしました。今後、同様なことがないよう、従事職員に対し、トラブル防止の観点から、声かけの際には、1人での行動を避けるとともに、声のかけ方について十分注意するよう指導したところでございます。以上です。

三宅議員
 まあ、お聞きするとそのときのやりとりで、あの、小さなボタンの掛け違いからっていうのもあるかと思います。ただまあ間違っているところがあるので、今回の件っていうのは、どっちも、二回とも、明らかに市側に瑕疵があるわけですけれども。二点についてそれぞれ当該団体から懇談を申し込まれていますよね。その時点で謝罪をおこなって和解しているのかどうかをお答えください。

市民生活部長
 団体からの要望書による申し入れと、懇談の場では当日の状況についての事実確認と、要望事項の確認を行いました。今回の行動は指導する意図をもって声かけをしたわけではないこと、交番に指導を要請する意図はなかったことなど、まずは団体が抱いた疑念につきましてご理解をお願いし、謝罪までにはいたりませんでした。また、今回指導する職員への、あらためて周知徹底していくことをご説明させていただきました。

道路部長
 当該団体より、2月14日、申し入れ書を受理する際に、今回のことがらにおいてご迷惑をおかけしたことをお詫びいたしました。

三宅議員
 いまお伺いすると、あの、道路部のほうでは、自分たちでやってしまったことが間違いだったということを、えーと、現場でも認めて謝罪されて、それから懇談を申し込まれた場でも、お詫びされているんですね。えー、ですけど、あの、市民生活のほうでは、えー、現場でも認めなかったし、懇談を申し込まれた際にも、言い訳をされていて謝罪をされていないと。たしか昨日の議員の質疑のなかでは、申し訳なかったみたいなことをちょっとおっしゃったと思いますけど。これやっぱりあの、当該団体の方にきちんと謝罪するべきだと思うんですね。条例に反した行為を行ったって言うのは、むしろ市民安全推進課のほうが条例違反のことをやっているわけですから、当然謝罪が必要です。遅きに失した感はありますけど、これからでも謝罪する意思はありますでしょうか。

市民生活部長
 確かに意図はなかったとしましても、条例外の声かけをしたことについては、市民団体に対しまして、すでにお詫びをしたい旨をお伝えしているところでございます。

三宅議員
 当該団体の方には、お詫びしたいと伝えていただいた、ということで。ここまでに起きたことに関してはもしかしたら当該団体の方がね、あの、じゃあわかりました、とおっしゃるかもしれない。だけど、なぜこんなことが起きてしまったのかを十分理解しなければ同じことはまた繰り返されるだろうと思っています。
 ここで平成29年第2回定例会での、石川議員の議案質疑から引用させていただき、考えてみたいと思います。
 議員の、市民からのニーズは、この、あの、客引き等防止条例をつくるにあたって、市民等からのニーズは実際あったのか、という問いに対して、市民生活部長は、昨年度市民等から寄せられたご意見苦情は風俗店等の客引き行為を含め、10件程度でしたと答えています。さらに警察には200件ほど苦情が寄せられている、とおっしゃっています。しかし議員は、この200件の内訳が、今回の条例で規制するいわゆる普通の居酒屋やカラオケは少数で、大半は千葉県の迷惑防止条例で規制している風俗関係であるだろうと、警察で聞いてきています。そして、市民等のニーズの把握、また事業者等に対する丁寧な合意形成と機運の醸成でございますが、基本的なプロセスは経たと考えております、というように市民生活部長、自信をもって答弁されております。私にはそうは思えません。むしろ今回、職員の研修が不十分であったということを証明してしまいました。そして特に、安全な通行に支障をきたしている、また、子どもたちが安心して通行ができないなどの声もあり、現に公共な場所での安全で平穏な通行や快適な生活環境が損なわれている現状は明らかであることから、本状例の制定が必要であると判断いたしました、と答弁しておられます。
 さて、この答弁のなかの、現に公共の場所での、安全で平穏な通行や快適な生活環境がそこなわれている現状が明らかだ、と判断したのはどなたなんでしょう。お答えください。

市民生活部長
 条例の制定にあたりましては、担当課において、客引き行為等の現状調査や商店会との意見交換の機会等をとらえ、実態の把握をしてまいりました。このような行為が実際に行われている場所では、先ほど議員からもお話がありましたが、とくに安全な通行に支障をきたしている、また、子どもたちが安心して通行ができない等の声もあり、安全で平穏な通行、また快適な生活環境が損なわれていると市として判断したものでございます。

三宅議員
 市として判断した、その、客引き等防止条例によって指導された当該団体は、やっぱり船橋市から邪魔されたというふうに思ってもしかたないなーって思いますね。あの、市民安全推進課で行なっている事業っていうのは、けっこう防犯という字がついているのが多いです。また、非常勤職員として警察OBの方が5名いると聞いています。元警察官だった方々と行動をともにすること、関わる事業に防犯の文字がついていることで、市職員がみずからも市民を取り締まりしているように勘違いしているのではないかと、危惧しています。だまって歩いている人の通行を守るためには、チラシ配りをしている人を取り締まってもいい、という条例ではありません。だまって歩いている人だろうが、市民活動をしている人であろうが、同じ市民です。偉そうに市民を取り締まる態度は褒められたものではありませんし、交番にかけこんだのは弱い立場で助けを求めたわけではなく、自分こそ正しいと証明できると信じたから、交番にかけこんで警察の助けを求めたわけでしょ?市民安全推進課も道路管理課も、どちらも熱意から起こした行動だったというのは、わかります。しかし今回のことで、権力を持つ人のいきすぎた熱意は、注意しなければ危険なのだと心していただきたいと思っております。昨日、総務部長から、今回は職員に関連する法令に関する知識が一部欠けていた、それぞれのセクションで必要な法令は違うので正確な理解を、といった答弁がありましたけれども、法令の正確な知識や理解の前に、市民を人として尊重する姿勢に欠けているのではないでしょうか。むしろ、地域警察官の職務質問のほうがずっと丁寧で、声かけで市民の権利を侵害するなどということはありません。
 市長、きのう、市側が市民活動に介入することは許されないとご発言されましたが、それは大前提で当たり前のことです。昨日の市民生活部長答弁の、市民活動をやめさせる意図はなかった、と同じです。結果的に起こしてしまった権利侵害について、市の責任者として謝罪されませんか。

副市長
 所管でありますので私のほうからお答えさせていただきます。まずあの、このたび、市の職員が市民活動をされている方に対しまして、権利侵害と受け取られる行為をしてご迷惑をおかけしてしまったことにつきましては、あらためてお詫びを申し上げます。
 今回の件は、いずれも関係法令とその解釈運用についての理解が不十分であったために、不適切な声かけをしてしまったものであるということでありまして、大変申し訳なく思ってございます。
 そしてあの、パトロールというものは、ご承知のとおり、適切な指導を行った場合でも相手から強く言い返されることがあるような、まあ大変緊張を伴う厳しい業務でございます。当事者の職員には今後このようなことがないように、しっかりと反省したうえで、使命感をもって適切にこの業務にあたってもらいたいと考えております。
 そして、こうした点からも。彼らには市民活動を取り締まるというような意図はなかったということを改めて申し上げておきたいと思いますし、ご理解をいただければ幸いでございます。
 そしてこの件を踏まえまして、今後このようなことがおきないように所管におきましては機会あるごとに関係法令とその適正な運用についてさらに周知徹底をしてまいります。また、より広く、職員研修などにおきましても、職員が法令そのものの理解ですとか、あるいは、法令遵守の重要性への理解を深めると、そういう取り組みをさらに深めていきたいと思いますし、議員からいまお話がありましたように、ま、警察官の方のほうが声かけがずっと丁寧だというようなことでございますので、まあ警察の方からもですね、そういった点についていろいろと教えていただくといったことも考えてまいりたいと思っております。

三宅議員
 警察官もですね、あの、現役のほうがいいですよ。OBの人はもうね、かなり昔の知識で働いてますから。あの、現職、いま現在も働いている方で、しかも地域ですね、地域で市民に、あの、防犯やってるようなね、そういう生活安全課とかね、そういうところの人から声かけについて研修していただくとかしたほうがいいですよ。あの、自分たちが取り締まる側だと思い込んじゃってるような人はやめていただきたい、と思います。
 えー、この話、取り上げたのは、ほんとうは、あの、全市民に関係することなんですけれども、えー、日本共産党さんが取り上げることで、政治的なね、意図、政治的な意思をもった団体が取り締まられることへの、えー、反対を表明しているなんて矮小化されたら困ると思っているんです。ありとあらゆる市民に対して権利侵害をおこなってはいけない、ということを肝に銘じてください。よろしくお願いします。
 次に男女混合統一名簿…。